お客様の声

つくば市 田中様

導入システム
パナソニック 5.80kW
設置面
導入日
H28.3.11
太陽光電池 アモルファスシリコンの産みの親
田中様は太陽光電池に欠かせないアモルファスシリコンの開発者でいらっしゃいます。
編共著書に、「アモルファス半導体の基礎」「アモルファスシリコン」「グリーンニューディール」などをお持ちで、
科学技術振興機構研究開発戦略センター上席フェローも務められ、
まさにアモルファスシリコンの産みの親と言っても過言ではない方です。

今回はそんな田中様にお話しをお伺いしました。
太陽光発電単価を200分の1へ挑戦
Q 田中様はアモルファスシリコンの開発に携わっていらっしゃったそうですが 

A  私はサンシャイン計画(エネルギー危機への対処,無公害社会の建設を目的として,通産省が打ち出した太陽,地熱,石炭,水素等の新エネルギー技術開発計画)のアモルファスシリコン太陽電池というNEDOのプロジェクトをね、NEDOが出来た1980年から続いたんじゃないかと思うんだけど、当時は全く新しい材料として登場してきたのがアモルファス半導体ということで、それで、ものとしてはアモルファスシリコン。それが結晶と違って大面積を安く作れるという特徴があった。当時太陽電池は高くて、普通の火力なんかに比べて発電単価が200倍というくらい高かった。どうやって200分の1にして他の電力と戦うのか、そのためには安くないといけない! 
それがアモルファスシリコンで安くできるんじゃないか、しかも圧倒的大面積をつくれるというので注目されたんです。
そのためには特別に基礎研究を巻き込みながら研究していかないと欧米に勝てないから、基本と特許を押さえたいというのもあった。それでアモルファスシリコンは産官学のプロジェクトで大学も入れて通産省で1980年に始まった、それに私は深くかかわったんです。それから最初の10年たたないうちに日本がトップになりました。基礎研究の競争で勝ったんですよ。
三洋の桑野さん(桑野幸徳氏 太陽電池研究者で元三洋電気社長)は親友で彼とは初期のころから一緒にやってた。日本で企業化してずーっとやり続けたのは桑野さんのグループだね。彼は一番最初に自分の家に太陽光電池を付けたんですよね。
私は何にもつけてなかったんです、「基礎研究だからいいんじゃないか」なんて思ってね(笑)
太陽光発電は精神の安定剤
Q なるほど、今太陽光電池が、普及しているのは価格が下がったのが大きな要因の一つだと確かに思います。
最初は設置されなかった太陽光を設置されたのはどういった理由からですか? 

A 日本の場合、再生可能エネルギーというのは特に重要。
太陽電池を考えている人間がせめて何かやっていないとおかしいわけで、言行不一致になってしまうから(笑)
でも太陽光をのせて自分自身の精神の安定剤になってますね。
私は、自分の実生活の中で再生可能エネルギーを使って、火力や原子力で作られた電気を使うのを減らしているんだ、
自分のしてきたことで少し貢献しているんだという実感があるのはよかった。
循環する生活の実感
Q 設置された後は生活に変化などはございましたか? 

A 変化というか、、、
実は家内は最初、太陽光をつけるのに反対してたんですよ。 でもパナソニックといえば
私は若いころ、松下さん(パナソニックの前身である松下電器産業)の研究所でお世話になったから、その恩返しもしたくて何とか家内を説得してね。それで、つけた後の電気代がすごく安くなってたって。それからは何にも言わないから、喜んでいるんだと思いますよ。
生活で電気を使うけれど、そのうちでもこれだけは(明細を手にしながら)自分で作っている、還っているという実感があるのがよかった。
Q それにしても沢山のお話があったと思いますが新エネルギー計画㈱で導入を決められた理由はなんでしょうか? 

A それは何と言っても営業の方が人間的に素晴らしかったからだね。
良い人間というのはすぐにわかりましたよ。
今回、取材の件でしばらくぶりに会ったんだけど、
(来ると知らなくて)玄関の外で顔を見ただけで、あれっと思ってすぐ名前が口から出てきたからね。
こういうことは中々ないんだけど、
人が良かったからしっかり記憶してたんだね。 
やっぱり信用できると思う人からじゃないと、特に家に関することは決められないからね。
担当者から一言
お世話になっております。
田中先生にはいつもたくさんのお話しを聞かせていただきありがとうございます。
仕事でお目にかかっているのですが、それを忘れてしまいそうになるくらい、心が豊かになるような非常に有意義な時間を過ごさせていただいて本当に感謝しています。
今後もつくば市を担当しますので、どんな些細な事でもお気軽にお声掛けいただければ嬉しいです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。